読売日本交響楽団のマチネーシリーズ

Posted by chanmiya at 00:01 2019年12月09日

久しぶりに東京へ旅行すると決まってから、絶対にクラシックを聴きたいと思いコンサートを探しました。



住んでいる街には来ない演奏会を聴ければと思い、読売日本交響楽団のマチネーシリーズのチケットを取りました。




当日は東京芸術劇場コンサートホールで公演されましたが、私も夫も読響を聴くのも東京芸術劇場に行くのも初めてとても楽しみにしていました。




ムソルグスキーの交響詩(はげ山の一夜)、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、チャイコフスキーの交響曲第5番とどれも知っている曲ですが生で聴くのはこれもまた初めて、目白押しの内容でした。



特にピアノはずっとコンチェルトを聴いてみたいと思っていたので今回はたまたまですが大好きなラフマニノフが聴けて大変感動しました。




この日のピアノはガブリエラ・モンテーロさんというベネズエラ出身の女性ピアニストの方が演奏されたのですが、ピアノが素晴らしいのはもちろん、とてもチャーミングで楽しい方でした。



幼い頃からよく即興をしていたとのことで、この日も誰か日本の歌を少し口ずさんでくれませんか?と観客に向けて掛け合いをされました。




年配の男性が季節を考えてか、瀧廉太郎作曲の名曲、花の出だしの「春のうららの 隅田川」とワンフレーズを歌われました。




ガブリエラさんの突然の提案に緊張していた会場が、この男性の歌声のおかげで一気に柔らかい微笑みに包まれました。



広いホールなのでもう一度良く聞き取りたいと言ったガブリエラさんに対し、おそらく歌をやっているであろう女性の観客が大きな声量で同じフレーズを歌いました。




最終的に正しい音でバイオリンの方が弾いたのを聴いてから、ガブリエラさんはピアノで即興を始めました。




正確には計っていませんが5分ほどは演奏されていたと思います。



「春のうららの」のメロディが随所に散りばめられた、あの瞬間だけの即興曲を聴けたというわけです。



コンサートでこのような経験が出来るとは思っておらず、私も夫も大興奮でとても楽しかったです。




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